『NO.2』 健康になる技術
『NO.2』 健康になる技術

『NO.2』 健康になる技術



題名:”健康になる技術


”健康になるために”をテーマにエビデンス・行動・習慣・食事・運動・睡眠・ストレス・感情という切り口に分けて話が進む。

著者:パブリックヘルスストラテジスト 林 英恵さん



内容は?

→ データ、統計重視で何が健康に良いのか、悪いのか教えてくれる。その上でどうすれば健康的な選択を出来るようになるか、おすすめのセルフコントロールの仕方を色んなシチュエーションに応じて教えてくれる。


健康になる技術 大全 [ 林 英恵 ]



学びメモ:

”科学は思ったより白黒はっきりしていない”

・よく科学的なエビデンスを基にこれがいい、あれが良いという話を見るが、エビデンスにはクオリティのレベルがある。
・一つの論文で限られたサンプルを対象にした研究結果が、強いエビデンスとは言えない。
・複数の論文で結論づけられたものが一番信憑性としては高い。
・”科学的なエビデンス”という言葉を鵜呑みにするのではなく、参考文献・情報源を追って確認して見ることも大事

”習慣を身につけるには平均で2ヶ月かかる”

・人間は現状維持バイアスが邪魔をして習慣を作ることを本能的に嫌がる。現状維持バイアスとは、新しい環境よりも今の現状の方が好みだと感じること。
・常に決めた習慣を完璧に遂行する必要はない。一日出来なくてもいい。次の日やれば習慣として継続していることになる。
一番ダメなのは三日だけ頑張りすぎること。それならあまり頑張らずに1ヶ月継続する方が習慣になりやすい。全て”スモールスタート”。

”座っている時間が長すぎると健康リスクが高い”

・1日8時間以上座っている時間がある人は活動的な人と比べて死亡リスクが60%くらい高くなる
・科学的になぜこうなるのかが確立された論文はまだ出てない

感想:

単に何が健康に良い悪いだけじゃなく、例えばどうすれば塩分の摂取量を減らせるとか具体的なシチュエーションを想定して話をしてくれる。減塩の味噌汁買うの良いよとか。最初はこれまでの90%の塩分意識して、慣れて何も思わなくなってからどんどん減らせばいいよとか。

そこが他の本とは一味違い、実践的だと思った。世の中でこれいいよ、あれいいよって言われるものはたくさんあるけど、今の時代その情報の入手に困っているっていうより、それを果たしてどうやって実行していくのかの方が人は苦しんでいると思う。

結局何か目に見えた成果を上げるには習慣化、継続が命だと痛感した。

そんな中、この本みたいに健康情報プラスどうそれを習慣にしていくかみたいなとこも考えさせてくれると一歩踏み込めて人のためになる。本の最後にある参考文献の数が膨大。それだけ入念にリサーチして書かれた本だと思う。

一回読んだら健康に関する知識は網羅的にインプット出来る一冊。



健康になる技術 大全 [ 林 英恵 ]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です